第32回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2024)開催のご案内

この度、第32回日本心血管インターベンション治療学会年次学術集会(CVIT2024)を札幌市で開催させて頂くにあたり御挨拶申し上げます。開催会期は2024.7.25(木)-27(土曜日)までの3日間としました。学会会場は札幌市内中心部に位置する複数施設を会場としております。分散会場とはなりますが会場移動は容易であり高い利便性を確保できております。開催形式はCOVID19パンデミックも沈静化の兆しが見える中、CVIT2023に続き2024においてもWEB形式ではなく対面開催を予定しております。過去3年間に定着したWEB形式の学術集会は遠隔地からも移動無く参加が可能となり有効な学会開催形式として一定の評価が得られました。一方で学術集会の目的は最新の研究成果の発表と共に会員間の交流でもあり、会場内外での参加者の対面交流がその後の新しい研究を発展させる機会を提供する役割も果たしてきました。2024学術集会も学会の原点である対面開催を継承します。特に今後のインターベンション治療をリードする新進気鋭の若手医師が札幌に集い対面での相互交流を深める機会になることを切望します。

また、2024年はいよいよ医師の働き方改革が実践されます。循環器救急医療の中心を担うカテーテル治療の今後の方向性が問われる年でもあります。本来患者様の救命に直結したACSへのカテーテル治療は循環器臨床の醍醐味ですが、多くの医療機関ではこれまで通りの24時間受け入れ可能な循環器救急医療体制を維持することは困難になりつつあります。また、都市部に人的医療資源が集中する現状下で、循環器内科医師の絶対数が不足する地方の医療圏に同質の医療を提供することは今後困難となることは想像に堪えません。人員不足が引き起こす過重労働が循環器診療の負のスパイラルを引き起こすことが懸念されます。この問題への対策は既にCVITが最重要案件として上妻理事長を中心に議論を深めておりますが、本来は医療行政や地方自治体も交えて解決すべき課題と考えます。

CVIT2024においてはこの“改革時代におけるカテーテル治療の将来像”を主要テーマの一つと位置付けます。一方、昨今のカテーテル治療の進歩は目覚ましく、虚血性心疾患、末梢血管治療、構造性心疾患のいずれの分野においても新しい技術とデヴァイスが認可され臨床で実践使用されています。CVITはこれらの新な技術の有効性を科学的に検証し適正使用に導く使命を一貫して求められています。CVITが直面する難題である“改革”問題への対応とCVITが目指すカテーテル治療のたゆまぬ“進歩”をいかに両立させていくかは今後のCVITの発展にとって喫緊の課題と考えます。この現状を踏まえCVIT2024では“改革と進歩の融合”を学会のテーマといたしました。本会ではこの問題を重点的に取り上げ、将来に向けた議論を深めたいと考えます。同時に、CVITの学会理念が実臨床に根ざしていることを踏まえ、学術集会にはカテーテル治療の実践に有益な参加型の企画とプログラムを積極的に取り入れたいと考えております。

7月下旬の北海道は最も気候のよい魅力に満ちた季節です。現在、プログラムの策定に向けて、準備委員会を中心に精鋭準備しております。最高のホスピタリティーをもってお迎えいたします。2024の盛夏に札幌の地でお会いできることを楽しみにしております。

第32回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2024)
会長  五十嵐 康己(札幌厚生病院)

第32回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2024)開催のご案内

この度、第32回日本心血管インターベンション治療学会年次学術集会(CVIT2024)を札幌市で開催させて頂くにあたり御挨拶申し上げます。開催会期は2024.7.25(木)-27(土曜日)までの3日間としました。学会会場は札幌市内中心部に位置する複数施設を会場としております。分散会場とはなりますが会場移動は容易であり高い利便性を確保できております。開催形式はCOVID19パンデミックも沈静化の兆しが見える中、CVIT2023に続き2024においてもWEB形式ではなく対面開催を予定しております。過去3年間に定着したWEB形式の学術集会は遠隔地からも移動無く参加が可能となり有効な学会開催形式として一定の評価が得られました。一方で学術集会の目的は最新の研究成果の発表と共に会員間の交流でもあり、会場内外での参加者の対面交流がその後の新しい研究を発展させる機会を提供する役割も果たしてきました。2024学術集会も学会の原点である対面開催を継承します。特に今後のインターベンション治療をリードする新進気鋭の若手医師が札幌に集い対面での相互交流を深める機会になることを切望します。

また、2024年はいよいよ医師の働き方改革が実践されます。循環器救急医療の中心を担うカテーテル治療の今後の方向性が問われる年でもあります。本来患者様の救命に直結したACSへのカテーテル治療は循環器臨床の醍醐味ですが、多くの医療機関ではこれまで通りの24時間受け入れ可能な循環器救急医療体制を維持することは困難になりつつあります。また、都市部に人的医療資源が集中する現状下で、循環器内科医師の絶対数が不足する地方の医療圏に同質の医療を提供することは今後困難となることは想像に堪えません。人員不足が引き起こす過重労働が循環器診療の負のスパイラルを引き起こすことが懸念されます。この問題への対策は既にCVITが最重要案件として上妻理事長を中心に議論を深めておりますが、本来は医療行政や地方自治体も交えて解決すべき課題と考えます。

CVIT2024においてはこの“改革時代におけるカテーテル治療の将来像”を主要テーマの一つと位置付けます。一方、昨今のカテーテル治療の進歩は目覚ましく、虚血性心疾患、末梢血管治療、構造性心疾患のいずれの分野においても新しい技術とデヴァイスが認可され臨床で実践使用されています。CVITはこれらの新な技術の有効性を科学的に検証し適正使用に導く使命を一貫して求められています。CVITが直面する難題である“改革”問題への対応とCVITが目指すカテーテル治療のたゆまぬ“進歩”をいかに両立させていくかは今後のCVITの発展にとって喫緊の課題と考えます。この現状を踏まえCVIT2024では“改革と進歩の融合”を学会のテーマといたしました。本会ではこの問題を重点的に取り上げ、将来に向けた議論を深めたいと考えます。同時に、CVITの学会理念が実臨床に根ざしていることを踏まえ、学術集会にはカテーテル治療の実践に有益な参加型の企画とプログラムを積極的に取り入れたいと考えております。

7月下旬の北海道は最も気候のよい魅力に満ちた季節です。現在、プログラムの策定に向けて、準備委員会を中心に精鋭準備しております。最高のホスピタリティーをもってお迎えいたします。2024の盛夏に札幌の地でお会いできることを楽しみにしております。

第32回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2024)

会長  五十嵐 康己
(札幌厚生病院)